やも男君シリーズ第2話 行動範囲
女性を誘って、自分のテリトリー内でしか会わない「やも男君」がいる。
HHさんに借りていたCDを返すために約束をしたら、待ち合わせ場所に、彼の自宅の最寄駅を指定された。
私は電車移動が苦にならないのでどこでもいいのだが、これまでは、難波や天王寺で会っていたのに。ちょっと、まあ、なんだかね?という感じではあった。
駅で待ち合わせ、どこかでお茶でもするのかと思ったら「スイカ、買ってあるから」と自宅へ案内された。
奥さんが亡くなって半年足らずで、そんなんして、ええんかいな?と思ったが、まあ、ここまで来たら仕方がない。暑い日だったし、スイカは好きだし。まあ、ええか。
リビングでスイカを食べながら、「部屋が広すぎる」だの、「寂しい」だの、またしても「よかったら僕とどう?」等々。たいがい、そういう話を聞かされるのはうんざりする。何より辛かったのは、大音量の演歌のBGM(泣)。
それなら行かなければいいじゃないか?と思われるだろうが、きっと本当に寂しいんだろうし、反対に私の話を聞いてもらったこともあったかもしれない。話を聞くだけで癒されるのなら、それはお互い様というもの。
女性を誘ってどこへ行くか?(女性に限らずだが)は、大きくわけて二つのタイプがある。
自分のテリトリー内で済まそうとする人と、
どんどん新しい場所やお店を開拓していく人。
簡単に言えば、農耕型と狩猟型の違いと言えるかな?
歳をとると、自分が楽にいられる場所を好みがちだ。個人的には、前者の自分のテリトリー内で済まそうとする、あるいはテリトリーを広げようとしない男性には、魅力を感じない。テリトリーは行動の範囲とは限らない。話題や興味の対象もそうだ。
現役で仕事をしてる男性でも、いつも同じお店にばかり行くっていう人も結構いるねぇ。
私の知る中で、N社長(やも男君ではない)は後者のタイプ。
これは、毎日、毎日、新しいお店で食べ歩いているという意味ではない。
サプライズを楽しめる人という感じだろうか?どこで、そういう情報を知るんだろ?と思うほど、いろんなお店や情報を知っている。いい意味で「おばちゃん的感覚」の持ち主。話を聞いているだけで面白い。きっとこれからモテ期がやってくるに違いない。
女性は、食べることや情報に対して、好奇心旺盛な人が多い。
女性の好みにあったお店や巷で話題のお店に誘えば、デートを受けてもらえる確率はグンとアップするはず。
やも男君のみなさん、女友達に紹介を頼む前に、自分自身のテリトリーを広げる努力をしてみてください!