私がが女子大生の頃は、短大に行くのは花嫁修行のひとつくらいの感覚で入学した人が多い時代。
幼児教育や服飾など、学科によっては、そのまま職業とした人もいるが、私のように英文科とか、国文科なんて子は、たいてい、短大に遊びに来ているような感じだった。
そんな感じだから、女性が就職を考える時には、ほとんど情報がなく、教えてくれる人もいなかった。友達の半数は、縁故入社で商社や大手企業に就職、結婚を機に退社という人が多い。
就職活動に出遅れた私だったが、一応、商社系のソフトウエア会社に就職することができた。後で聞くと、珠算二級を取得していたからだそうだ。就職においては、英文科で英検2級なんて、何の役にも立ってない。
そして、経理に配属され、日々の現金出納と月次損益計算書の作成の担当になった。そこで初めて、経理という仕事を知る。
当時、ソフトウェア会社といえども、社内の経理はそろばんか、電卓で手計算、損益計算書や貸借対照表も手書き。
私に指導してくれた先輩男性が会計士の資格を持っておられたので、当時、私も将来は会計士になろうと考えていた。
その後、退職し、化粧品会社で「経理」を募集していたので応募したが、入社したら「見た目が経理に向かない」という横暴な理由で、営業推進課なる部署に配属された。
そこは、全国の支店を取りまとめる営業統括のような部署だが、私がやっていたのは、販売会社の看板の手配や、販売会社向けのニュース作成、セミナーの企画などだ。
職場環境が良かったこともあり、面白く仕事をさせてもらった。一番楽しいOL生活だった。
その時の経験が今の仕事につながっているのだが、もし、経理に配属され、会計士なっていたら、と考えることがある。
もし、会計士になっていたら、今の私はないし(多分、考え方も見た目も違う)、どちらが良い悪いとは言えないが、いつの間にか自分が、何になりたいか?が、曖昧になった気がする。
アメリカ在住が長かった友人が、「日本は、どんなに良い大学を出ていても入社時点では、素人ばかり。」といったが、日本は未だに「どこに就職(就社)するか?」が大きな目標で、どんな職種に就きたいか?を決めている人が少ないということだろう。
今の私の職種は、コンサルタント?プランナー?マーケッター?
なんか、怪しいなぁ。日本語に置き換えられないところが怪しい。
これまで自分自身がやってきたことをまとめると「ITと女性と美容と健康の専門家」というのがピッタリかな。
女性がITをうまく活用すること、そして、女性として美しく健康であること。そういうことを伝えていきたい。