若い頃は、自分が物事を知らないと思っているから、どんどんいろんなんことを吸収したいと思い、新聞も本も、本当によく読んでいた。
ところが、新聞の解説欄を読んで、どうも、腑に落ちない、納得できないことがしばしば。テレビでいえば、コメンテーターの解説ね。
数字や事実はよいとして、その解釈の仕方は、人ぞれぞれ。
それを、「これは、◯◯ということです!」なんて解説されると、え〜、そう思わない自分がおかしいのか?と思い始めた。
何事にも表と裏があると思ってしまう私。
知人に「なんでも裏があるという目でみたら、楽しくないやろ?」と言われたけれど、正直、最近のテレビはまったく面白いなんて思えないね。もともと、あまり見てないけれど。
なんで、こんな人間になったのかな?
Wag the Dogという映画が放映されたのは1997年だけど、私がメディアに対して、何かがおかしい?と感じるようになったのは、それよりももっともっと前。小学校高学年の頃には、ちょっと斜に構えて見ていた気がする。可愛げがない子供だね。同じ番組を見ても、家族は笑っていたり、へ〜、そうなん〜なんて言っているけど、なぜか、私は会話に入れず、居心地が悪い。そんな感じだった気がする。
テレビは、スポンサーがあって成り立つわけで、当然、お金を使うスポンサーは見返りを求める。それは、単に、視聴率の高い番組でCMを打って、商品が売れるってことにとどまらず、情報を操作することにもつながる。
最近でいえば、大塚家具のお家騒動。日本人の大半は、大塚家具で商品を買うわけでもないし、株をもっているわけでもない。上場企業一家の経営権争いを親子ゲンカをスキャンダルとして流布して、一体、誰が得するっていうんだろう?
結果、株価が急騰して、一番得をしたのは創業者一家でしょ?