若い頃、化粧品会社に勤めていた私は、会社に行くときは必ずメイクをしていたが、休みの日はグータラで、出かける予定がなければ、ノーメイクで過ごしていた。そういう習慣はなかなか変わるものではなく、外出予定がなければ、今もそうだ。
一方、母と妹は、毎日、メイクするのが日課。体調不良でも、入院しても、メイクは必ずする。その分というか、365日変わらないメイクだが。
母の目はなかなか厳しく、誤魔化せない。内面を見透かされてしまう。
「今日はきれいにメイクしているね」とか、「口紅はつけてるの?」など。
メイクで精神状態が測られてしまうので、母に会う日は気がぬけない。
先日、母が
「元気がない日は、口紅をつける気になれないけれど、でも、口紅をつけると元気になるねぇ。
音楽も同じで、気分が沈んでいるとなかなか聴く気になれないけど、音楽をかけると気分がよくなるわ。」
うつや更年期の初期症状のひとつに、メイクするのが面倒になるというのがある。
メイクをするのも、体力的・気分的・時間的に余裕が必要だが、習慣・日課にしてしまうのが一番いい。
ノーメイクの顔をみて「あ〜、歳をとった!汚い!」と思うか、メイクをした顔をみて「私、まだまだ、イケてるじゃん!」と思うかは雲泥の差。
女性は、美しくなっていると思い込むことで、精神面はもちろん、ホルモン分泌もよくなる。メイクは、サプリメント以上に効果があるんじゃないかな。
メイクアップというくらいだから、気分をUPしてくれるのは間違いない。
一週間前から、何があろうと、なかろうと、毎日、メイクすることにした。