いまどきのナンパ事情って…


私が学生だった頃は、外出すれば、ナンパするのも、されるのも日常的。

歩いているときも、食事にいっても、女子グループがいると、男子グループの中の一人、いわゆる、声かけ班みたいな男子が声をかけにくる。

そんな時代でも、私は、声をかけられることが少なかった。

母曰く、「男性もバカじゃないから、後ろ姿で、キツイ断り方するような女の子はわかるもの。あなた(=私)みたいだと、声をかけたくならない」そうだ。

若い頃の私は、声をかけられても、どう対処していいかわからなかったし、声をかけられること自体が、バカにされている気がしていた。
今の私を知っている人からは、想像もできないだろうが、友達からは、子羊ちゃんなんて、呼ばれていたくらい。

アメリカのドラマを見ていると、バーで、いい男、いい女を見れば、とりあえず、声かけるというシーンが多いけど、いまの日本のナンパ事情はどうなんだろ?
合コンパーティーでは、女子の方が積極的に声をかけているというのを目にしたことはあるけど。

かと思うと、おじさまが、若い女子と飲み屋で知り合って、なんてのもあるしね。
こういう男性は共通して、見た目が清潔、話上手、楽しませ上手。のような気がする。

つい先日、夕方5時、難波のエスカレーターを上り終えたところで、背後に気配を感じ…。

「わたし、スイスホテルに泊まっているんですけど、食事でもいきませんか?」だって!

白髪で、身なりはきちんとしていたけど、たぶん70歳以上かな〜?
男友達にこの話をしたら「えっ?70歳で声かける??勇気あるなぁ!!!」

こういう人は若い頃に鍛えられていて、断られても凹まないし、ダメ元で声をかけるんだと思うけどね。

若い頃は声をかけられること自体に自己嫌悪も感じたけど、ある程度の年齢を超えたら、(もちろん、相手によるけど)まんざら悪い気はしないもの。一応、女と見られた証だし。

そして、笑顔でお断りした自分に、「わたしも、大人になったものだ!」と感心した。

ナンパの是非はともかく、私は、こういうリアルな出会いの方がなんだか安心する。