国民性


バッグを製造販売している会社の展示会をお手伝いした。

日本、韓国、イタリアで作った商品で、それぞれシリーズが異なるので価格帯も違うが、商品が並んだ棚と見ると、お国柄というのか、微妙なテイストの違いを感じる。

日本製はしっかり作られているが、私にはどこか地味な感じに見える。発色の違いだろうか?

韓国製とイタリア製だと革の違いもあるだろうが、エナメル加工ひとつとっても、韓国製はなんかテラテラした感じがするのはなんでだろう?

価格とデザインだけだと韓国製も魅力だが、自分が一番、長く使うだろうなと思うのは、やはりイタリア製かなぁと思う。

 

私は、ブランドや原産国にこだわってモノを選ぶことはないが、「これ、いいなぁ〜」と思って手に取ると、不思議とイタリア製のことが多い。さほど高価ではないバッグだが、イタリア製のものは飽きずに10年以上使っている。

デザインにも縫製にも、国民性って出るんだなと思う。具体的に、どこが、どう違うとうまく言えないんだけど。

 

イタリアで半年間、仕事をしていたITエンジニアが、
「イタリア人はネットワークの配線をしているときでも、にこやかに楽しそうにやっているですよ!これは勝てない!」と思ったそうだ。

 

もの作りにも、そういう国民性というか、気質が出るんだろうな。私がイタリア製のものに惹かれる理由も、そういう陽気さとか、明るさなんだと思う。

なんでも日本基準に合わせてつくるのも、個性がなくてつまらないことかもしれないね。