ナルシスト


ナルシシズムあるいは自己愛とは、自己を愛し、自己を性的な対象とみなす状態を言う。転じて「自己陶酔」「うぬぼれ」といった意味で使われることもある。

参照:ナルシシズム

 

週末のスポーツジムで。

ストレッチスペースは男性ばかりで埋まっていたが、タイミングよく、鏡の前の真ん中のスペースが空いた。

座って足首回しをはじめたが、右隣の男性の動き気になる。

 

今時っぽくはないけれど、いわゆる二枚目顏というか、なかなか整った顔。30代前半ってところかな?
体操選手っぽい(あくまで私のイメージ)体型で、そこそこ鍛えられている感じ。いろんなポーズをとりながら、カラダをほぐしているようだ。そして、途中から立ち上がって運動を始めた。

 

あら、なになに、ちょっとその目線!

 

彼は、目の前の鏡に映る身体の動きをチェックしているというより、うっとりしているような・・・

運動しながら、目ぢから入りすぎ!
カメラ目線で、ポーズをとってる!ニコってしたよね?
しかも、そんな自分に見とれてるよ〜!

 

相当なナルちゃんとみた!

 

一方、左隣の彼は20代半ばくらいかな?
プラチナブロンドの髪に白い肌。小柄で華奢で、透明感のある雰囲気が美しい。ギリシャ神話に出てきそうな美少年って感じ?

 

ちょっと見とれてしまう〜。

 

この肌の白さは、日中の太陽をまったく浴びていない感じ。ホストかなぁ?
カレは寝っ転がって、足首を持ち上げて回し始めた。

 

左右にいいオトコがいても、個人的な興味はわかないが、「ワタシ、からだ、硬いねん」といいながら、口ばかり動かしてるおばちゃんの井戸端会議より、ストイックに運動している男子に囲まれている方が正直、楽しい。男性であれ、女性であれ、美しい人を見るのは目の保養になる。

そんな彼らの真ん中で、私はいつもながらの体操を黙々と続けていた。そして、カラダを左によじったときに美少年の股間に何かが!

 

えっ?なに???

 

それから、その正体気になり始めて。かといって、まじまじ見るのもコワイいし・・・と思いつつも、チラ見していたら・・・

 

あら、なんだ、脱いだ靴下を置いていたのね!

ちょうど、見間違えるような色だったのよね、その靴下が。そんなややこしい色の靴下を、ややこしい場所に置かんといてぇ〜!

 

この美少年は、私と同じように足首や股関節をゆるめる体操ばかりしている。男性がこういう体操ばかりというのも、めずらしいんじゃないだろうか?

なんでやろ?とか、いろいろ、妄想してしまう。

カレもわたしも、ほとんど寝たままカラダを動かしているので、ストレッチマットはそこそこのスペースはあるとはいえ、ときどき、手や顔が近づく。

そのときにみたカレの伏し目がちの目元、そして、長くい睫毛がきれいだった〜。

 

いつもより集中力に欠けたかなぁ〜。
確かに欠けていた・・・・