2月中旬に体調を崩して以来、なんとなく、体調も、気分もスッキリしない日々が続いた。
ふだん、テンション高めの私としては、かなり辛い日々。
気持ちも考えもまとまらず、うまく発信できない。
情報があふれすぎて、何が正しく、何がおかしいのか、判断が鈍り、
世の中、何か狂っているという感覚だけが、強まっていく。
情報も、人とのコミュニケーションも、すべてが表面的で、軽薄。
物事を俯瞰で捉えられず、飲み込まれ、流されていく。
この感覚、過去に感じたことがあったなぁ…。
そう、それは、バブル崩壊前に東京にいた頃のこと、
原宿のショウウインドウに映った姿に愕然とした。
自分も他人も地に足がついてない!本当に、足が浮いていた!!
それを見た瞬間、違和感はこれだったのか!と腑に落ちた。
そのとき、私は、何かを直感したんだと思う。そして、その後訪れる、バブル崩壊。
直感が鈍ると、自分自身を生きていないような感覚に陥る。
まさに、映画マトリックスの中で、ネオが感じる「起きているのに夢を見ているような感覚」。「今生きているこの世界は、もしかしたら夢なのではないかという、漠然とした違和感」。
マトリックスが放映されて15年以上たち、ようやく、実世界が追いついてきたのだろう。
電車の中でも、歩きながらも、自転車に乗っているときでも、スマホから目を離さない人たち。
スマホの普及で、ゲームに、SNS…、仮想の世界に、1日の何時間もの時間を投じる人々。そこで搾取されていることにも気づかずに…。
あるいは、気付いていても、依存から抜け出せないのか。
ネットもスマホも便利なツールだけど、それにマニピュレートされるような人生は、間違っている。
便利なツールの恩恵はうけつつも、人間らしく、現実世界の楽しさや幸せを実感して暮らすことを取り戻すべきときだと思う。
昔のように、いろんな人と話して、いろいろ議論して、お互いに、違いを認めあう。そういう、人間関係を取り戻さないと、危ないぞ、日本人!
薄っぺらい、上っ面だけの関係じゃなく、人としてつながる、そんな会を開きたいな〜。